デジタル教科書のための新しい教科書体「UDデジタル教科書体」

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電子黒板・タブレット端末といったICT教育の現場で効果的。
障害者差別解消法の理念に基づき教科書・教材の合理的配慮を実現する、ユニバーサルデザイン対応の教科書体です。

UDデジタル教科書体の特長

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「UDデジタル教科書体」は、デジタル教科書をはじめとしたICT教育の現場に効果的なユニバーサルデザイン書体です。学習指導要領に準拠し、書き方の方向や点・ハライの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑え、ロービジョン(弱視)、ディスレクシア(読み書き障害)に配慮したデザインで、リーダビリティについてのエビデンス(科学的根拠)も取得しました。また、今年度より施行された障害者差別解消法の理念にも基づき設計されています。

デザインについて

  • 筆書きの楷書ではなく硬筆やサインペンを意識し、手の動きを重視した教科書体です。
  • 書き方の方向や点・ハライの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑えたデザインで、ロービジョン(弱視)、ディスレクシア(読み書き障害)に配慮しました。
  • 明朝体・ゴシック体などの従来の学参字形(※)ではなく、教科書の現場に準じた書写に近い骨格にしました。
    ※学参字形:既存の書体をベースに、常用漢字表の範囲内で学習指導要領に準拠した字形に変えたもの。

字体・字形について

  • 学習指導要領に基づいた字体・字形を採用しています。
  • 各教科書体メーカの教科書と書写を調査した上で、より一般的な字形を定めました。
  • 同じ部首や同系列の構成要素を持つ漢字字形をルール化し、バラツキを無くすことによって、ひとつの書体としてのデザインを統一しました。

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▲通常のゴシック体と比較して、点やハライの向き、画数が明確にわかります。また、通常の教科書体よりも太さの強弱を抑えているため、線が細くなる部分がはっきりと見やすくなっています

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生徒や教員等からエビデンス(科学的根拠)を取得

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UDフォント作成の経験豊富なデザイナーの判断に加えて、特別支援教育に携わる教員や拡大写本ボランティア等のヒアリングに基づいて、デザインの原案を作成し、ロービジョン(弱視)研究の第一人者 中野泰志教授によるユーザ評価に基づき、デザインをスパイラルアップしました。ユーザ評価では、多様な弱視の見え方をシミュレートした実験に始まり、弱視の高校生や成人、教員等に実験や調査を実施。延べ241人から得られたエビデンスを収集。ここではその中から2つの検証結果を紹介します。

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中野泰志 なかの・やすし

慶応義塾大学大学院社会学研究科
専攻分野:実験心理学、特別支援教育、ヒューマンインタフェース
国立特別支援教育総合研究所、東京大学先端科学技術研究センターを経て、現在は、慶応義塾大学大学院(心理学)、自然科学研究教育センター等で障害者の知覚等に関する研究を展開。所属学会は、ロービジョン学会、特殊教育学会、福祉のまちづくり学会、基礎心理学会等多数。


① デジタルデバイス(タブレット)での見やすさの検証

一対比較法で見やすさを尺度化
タブレットの画面に異なるフォントで作成した教科書体の一部を対提示し、どちらがどの程度、見やすいかを評定するシェッフェの一対比較法を用いて、見やすさの尺度を作成しました。15人の弱視者一人ひとりについて、国語と社会の教科書を用いて評価を行った結果、いずれの教科でも「UDデジタル教科書体」が最も見やすい書体であることがわかりました。 なお、ぼやけて見えにくい、まぶしくて見えにくいという弱視者の様々な見え方を人工的にシミュレートにする方法を用いて、様々な条件で見やすさを検証する実験も実施しました。その結果でも「UDデジタル教科書体」が最も見やすい書体であることがわかりました。特に、まぶしさを感じている弱視者にとって効果的であることがわかりました。

教科別の教科書の見やすさの尺度(弱視成人全体の結果)
*数値が大きいほど見やすい事を示す uddkyo_13_2

教科別の教科書の見やすさ(弱視成人のXさん・Yさんの例)
*数値が大きいほど見やすい事を示す uddkyo_14_2

一対比較法を用いた評価画面(縦書き:国語) uddkyo_7


② 紙に印刷した際の見やすさに関する弱視児や視覚支援学校の教員に対する調査

弱視教育に携わっている教員・専門家65人へのアンケート調査、全国の視覚支援学校に在籍している弱視の高校生42人に対するヒアリング・アンケート調査、全国の視覚支援学校で弱視生徒を担当している教員104人に対するアンケート調査を実施しました。4種類の教科書体で作成した国語と社会のサンプル教科書を見比べ、読書に適しているかどうか順位付けをしてもらった結果、弱視生徒にとっても教員から見ても「弱視児童生徒の読書に最も適した教科書体」は「UDデジタル教科書体」であることがわかりました。

弱視生徒・教員による読書のしやすさの評価結果
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ヒアリング・アンケートに協力した弱視生徒の視力分布
ヒアリングに協力した弱視生徒は、白内障(7人)、黄斑変性症(2人)、網膜色素変性症(2人)、未熟児網膜症(5人)、視神経委縮(4人)などの眼疾患を含む。 uddkyo_18


UDデジタル教科書体 概要

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◎書体名
UDデジタル教科書体

◎ウェイト
本文から見出しまで幅広いサイズでお使いいだだけるよう、R/M/B/Hの4ウェイトをご用意いたしました。 uddkyo_1

◎収録製品
TypeBank Select Pack 1/5
*フォントフォーマットはOpenTypeのみとなります
UDデジタル教科書体をご利用いただくには、必要なライセンス数分のパッケージ製品(Select Pack 1/5)をご購入いただき、インストール時に該当の書体をお選びいただきます。上記リンク先製品ページ内「ご発注から商品到着までの手順」の項目をご参照の上、弊社もしくは代理店経由でのお手続きをご希望の場合は、取扱代理店にお申し込みください。

 [ご購入例1] 1種類の太さを使いたい場合 1  [ご購入例2] 4種類全ての太さを使いたい場合 2


ご利用をご検討のお客様へ

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ICT教育や拡大教科書への利用など、教科書系出版社・教材メーカによって細かな需要が求められる場合でもカスタマイズ対応が可能です。詳細はこちらのお問い合わせフォームから、または下記お問い合わせ先までご連絡ください。


カタログ・サンプルのダウンロード

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◎カタログ
UDデジタル教科書体のカタログはこちらからダウンロードいただけます。

UDデジタル教科書体カタログ(3.70MB)PDF

◎サンプル
各種使用サンプルはこちらからダウンロードいただけます。

国語の組見本[かちかち山・ジャックと豆の木](1.45MB)PDF
国語の組見本[ひらがな・漢字の表](10.8MB)PDF
算数の組見本[さんすうのテスト](1.12MB)PDF
算数の組見本[すうじすごろく](14.5MB)PDF
»一括ダウンロードはこちら(26.2MB)PDFから


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